転職エージェントで質問すべきことって何があるの?どうやって使いこなしたらいいんだろう?
- 転職エージェントは人生相談するカウンセラーではない
- プロだけが知っている「情報」を聞き出そう
- 過去の「転職成功者のデータ」を知ることで、対策が分かる
もし、あなたが「転職エージェントに何を質問したらいいのか分からない」場合、この記事は役に立ちます。
この記事で正しい転職エージェントへの質問を知って、彼らを使い倒しましょう!
目次
転職エージェントで質問すべきことは?人生相談するより「情報」を聞き出そう!
「転職エージェント」と聞くと、
「とりあえず転職させがち」
「転職希望者の将来よりも、企業や自分の成果報酬を優先」
という負のイメージを持つ人もいるかもしれません。
確かにその側面はあります。
なぜなら、転職エージェントのビジネスモデルは図のようになっているから。
この「企業から報酬をもらう」ビジネスモデルを考えれば、エージェントが個人よりも企業を優先することは当然のことです。
転職エージェントの報酬は採用者の年収の約30%が相場。
例:年収500万円で入社=150万円の報酬
だから私たちは、盲目的に「私のキャリアはどうしたらいいでしょうか」と転職エージェントを頼るのではなく、
「使い倒す」気持ちで彼らを利用しないとダメなのです。
彼らのビジネスモデルを逆手にとって、転職エージェントを「無料で使える」メリットを最大限に引き出すことをおすすめします。
「より高い年収で転職が決まればお互いが得する」ビジネスパートナーとしてうまく付き合ってみてください。
とはいっても、転職エージェントを「使い倒す」にはどうしたらいいの?
安心してください、説明します。
転職のプロだけが知っている「クローズド情報」を手に入れよう!
転職エージェントを「使い倒す」にはどうしたらいいのか悩んでいる人も多いと思います。
まず、転職エージェントの一番の価値は「貴重な情報をくれる」ところです。
ポイント
転職の専門家であるエージェントは、
- 最新の動向や業界のトレンド
- 会社の採用試験の傾向
- リアルな社内の様子や空気
などを把握している。
「全部個人では調べられないし、もし調べるとしたら超大変だけど、エージェントに聞くとすぐわかる」という情報は、実は山ほどあります。
大体の転職者は面倒くさがって、エージェントと関わろうとしません。
しかしエージェントを使い倒せるかどうか、情報を手に知れられるかどうか、が転職では勝負を分けることになるのです。
こうした情報は、自分で「取りに行く」ことをしない限り教えてもらえません。
エージェント側は情報を教えることが本業ではないし、一人ひとり、調べる具体的な情報は違うからです。
具体的に、エージェントだけが知っている「クローズド情報」とは次のようなものです。
エージェントだけが知っている「クローズド情報」4つ
入社したい業界・企業の採用状況(拡大?縮小?中途採用はある?)
入社したい業界・企業へ転職成功した人のスキル・経歴
入社したい企業の面接(質問内容、判断基準)
入社したい企業に受かった人の実際の年収(同じポジションの最高額)
このほかにも、「リモートで働けるか」「実際に育児休業を取っている人はいるか」など、働き方について気になることも聞けます。
一つずつくわしく説明しますね。
情報①:入社したい業界・企業の採用状況(拡大?縮小?中途採用はある?)
エージェントは、各企業の採用担当者とやり取りしているので、少なくとも「今年度の採用予算」を把握しています。
例えばレバテックキャリア なら、年間3000回以上企業訪問しているので、内部情報を把握しています。
その年の期末までの期間であれば、「採用する予定があるのか、ないのか」は明確に知っています。
もちろん、転職の回数に条件がある会社、転職では事実上入れない会社、新卒よりもむしろ中途の方が入りやすい会社なども把握しています。
- 今の大量採用の傾向は今後も続くか
- 大量採用はどれくらい続くか
- 業界全体としては拡大傾向でも、個別に採用を絞っているか
- 過去に中途採用の実績はあるか
- 幹部で中途採用組から出世した人はいるか
転職はタイミングが重要です。
もし「この業界は今、採用を絞っていますね」とエージェントに言われてしまったら場合、「数か月に波は来るのか」を聞いてみてください。
大量採用の傾向が数か月後なら待ち、もし1年先なら今受けてしまった方がいいです。
採用のタイミングを逃すと次がいつなのか分かりません。そして、一度落ちたから二度目も受からないことは全くありません。
こうした採用のタイミングは敏感にキャッチすることで、入社のしやすさが変わってきます。
情報②:入社したい業界・企業へ転職成功した人のスキル・経歴
マイナビエージェントやdodaなどの大手転職エージェントは、自社で人材のデータベースを保有しています。
また、ビズリーチは個人ではなく法人向けに特化したサービスです。
これらのデータベースは、個人が自由に見ることはできません。
しかし、転職エージェントはプロして、これらのデータベースを日常的に利用しています。
そして普段私たちが知りえない「A社には、こんな人が中途採用で受かった」という情報を知っています。(当然、個人情報保護法の範囲内ですが)これを利用しない手はありません。
なお、LinkedlnやWantedly、YOUTRUSTなどのSNSは個人でも登録でき、つながった相手の情報を見ることができます。
自分で調べてもいいですが、SNSを調べる時もエージェントに頼んだ方が楽ですし、確実だと思います。
- ○○業界の人の前職について「同じ業界」と「違い業界」の比率
- 「違う業界」の場合、どんな業界から入社した例があるか
- ○○社の中途採用組で「未経験」の人はいるか
- ○○社の中途採用組で「未経験」の人の割合はどれくらいか
- ○○社に中途採用で入った人の「前職」はどこの会社が多いか
- ○○社に中途採用で入った人の「最低の学歴」は、どんなレベルか
実際に受かった人のスキルレベル、経歴を知ることができれば、自分が今受かるレベルにいるのか、足りないものは何か、何をすればいいのかが正確に分かります。
情報③:入社したい企業の面接(質問内容、判断基準)
転職エージェントは、担当している会社について、
- 過去の面接がどんな風に行われ
- 誰が受かり、誰が落ちたのか
をすべて知っています。できる限り細かく、個別の企業ごとに情報をもらった方がいいです。会社にかなり入れ込んでいるエージェントの場合、一次面接、二次面接、最終面接とどんな役員が面接に出てくるかを知っています。
さらに、「過去に面接で落ちた人は何が理由だったのか」が会社からエージェントに伝えられていることもあるので、絶対に聞いておきましょう。
落ちる理由はさまざまで、会社によって傾向は全く違います。
- どんな採用試験が行われるか
- 事前の対策は必要か
- 面接は何回か
- 面接ではどんな内容が質問されるか
- 過去に落ちた人は何が理由だったか
- 自分が落ちた場合は、なぜ落ちたのか
自分が落ちた企業についても必ず理由を確認するようにしましょう。
「学歴」のような今すぐ変えようがない問題なら気にせず次へ進んだ方がいいですし、「スキル不足」であれば2回目を受けるまでにスキルを積み上げることに専念できます。
情報④:入社したい企業に受かった人の実際の年収(同じポジションの最高額)
転職サイトなどに掲載されている「年収の例」が、そのままあなたに当てはまるとは限りません。
そもそもサイトによって100万円単位でばらつきがあることも多いですし、
実際の給与は、同じ会社でもスキルやポジションによって大きく変わります。
一方、転職エージェントは過去の「実績」から、私たちが受け取れる年収の「ギリギリのライン」を知っています。
そこで、自分のスキルや経験、そして会社側の事情を踏まえて、「どこまで攻められるか」を相談してみましょう。
大前提として、自分のスキル・経験だとどのポジション(等級、グレード)で入社することになるのかも確認しておく必要があります。
さらに、将来のことを考えるなら会社の「給与テーブル」をざっくりでいいので教えてもらうと良いと思います。そうすると、「年収が上がっていくのか、横ばいで止まるのか、年功序列なのか」が明確にわかるからです。
- 希望するポジションの入社時の年収
- 希望するポジションの一つ上のポジションの年収(入社後、どれくらい上がるかがわかる)
- 給与交渉の余地はあるか
- 自分の経験だとどのポジション(等級・グレード)になるのか
給料交渉するという発想はないかもしれませんが、
実は転職エージェントを使って給料交渉することができます。
詳しくは以下の記事で解説しているので、参考にしてみてくださいね。
転職エージェントに給与交渉してもらうなら必読!みんな知らない給与交渉のコツ
まとめ:エージェントで質問すべきことはたくさんある!
冒頭でお伝えした通り、私がこの記事で言いたいことは以下の3つでした
- 転職エージェントは人生相談するカウンセラーではない
- プロだけが知っている「情報」を聞き出そう
- 過去の「転職成功者のデータ」を知ることで、対策が分かる
ここまで読み、お分かりいただけたでしょうか。
大前提として大切なのは、一人で転職活動をするのではなく、転職のプロに頼って貴重な情報をゲットすべきということ。
利用は無料なので、ぜひ登録して活用してみてくださいね!
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