SESだけど、自分の単価はいくらなんだろう
上司に聞いても濁されるし、教えてくれない…
あなたはこんな風に悩んでいませんか？
先にいっておきますと、
単価（仕入れ値）は社員に話さないことが前提です。
なぜなら、単価を知ってしまうと、会社がどれくらい中抜きをしているか度合いが分かってしまうからです。
SESの単価は企業にとってはあなたに教えない方が都合がいいんですね。
中には教えてくれる会社もありますが、それは稀でしょう。
もし自社に自分の契約単価を聞いても教えてくれなかったら、残念ながら搾取されている可能性大です。
この記事では、
SESが自分の単価を知ることは可能なのかについてや、
SESが「単価」と「給料」を上げる方法について解説します。
「給料が少ない」と悩んでいる方向けに書いたので、ぜひ目を通してみてくださいね！
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目次
SESだけど単価を教えてくれない！自分の単価を知ることは可能なの？
SESが自分の単価を知ることは可能？
営業が単価を隠すのは違法なのかな？
SESは派遣ではありませんので請け金額を開示する義務はありません。基本的に開示しない会社が多いと思います。
そもそもSES単価とは、「１人のエンジニアが１ヵ月働くなら、この価格で契約します！」という時の金額のこと。
これを「人月単価（にんげつたんか）」と呼びます。
- １人×３ヵ月＝３人月
- ３人月×１人月単価（50万円）＝150万円
人月単価は仕事内容や作業量で変わるので、レベルが高い業務だと金額が上がります。
が、あくまで客先との契約単価なので、実際にもらえる給料とは違います。
単価を開示するのは残業など予算管理上必要な場合で、PLクラスには配下メンバの分も含めて開示することが多いようです。
つまりは、私たち平社員には単価は教えてもらえないってことですね。
SESの「単価相場」と「給料」を上げる方法
SESが「単価相場」と「給料」を上げる方法はあるのでしょうか。
実は、現実的な方法はたった１つだけ。
それは、給料が高い会社に転職することです。
なぜなら、SESの単価相場と給料は所属する会社で大きな違いがあるからです。
詳しく説明します。
SESの単価相場と給料は、所属する会社で大きな違いがある
同じ仕事をやってても会社によって年収って違うのでしょうか？
もちろん違います。SESの単価と給料は所属会社によって大きく変わりますよ！
年収が高い会社には、あなたよりも能力は低いけど、あなたよりも多く給料をもらっている人がいます。
下記の図のように、下請けすぎるSES企業だと、単価相場は低いし、給料も下がります。
多重下請け構造の図
年収が低い会社で実力つけても給料はあまり上がりません。
年収を上げる最大のポイントは年収が高い会社に転職する事です。
もし、単価相場や給料を上げたいなら、上流工程の企業に就職するのをおすすめします。
一人で転職活動をすると失敗する可能性が高いので、ぜひIT転職エージェントで相談して転職しましょう！
IT/WEBエンジニア・クリエイターには、レバテックキャリア、
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doda がおすすめです。
なお、転職エージェントでは、以下の６つを無料でしてくれるので、転職者は使わない手はありません。
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給料が安いのが不満！上げる方法は転職だけ
SESだけど、単価が５万上がったらだいたいどのくらい基本給が上がるのかな？
残念ながら、単価が増えたからといって給料は上がらないです。
ハッキリ言います。
今の会社に在籍したまま、大幅に給料を上げるのは無理です。
SESで単価５万くらい上がったところで自分の給与にはほとんど返ってきません。
ボーナスがちょっと良くなるかな？程度です。
たまに良い会社なら月５０００円くらい増やしてくれるかもしれませんが、基本上がりません。
基本給を上げてしまうと、今後下げることができないですからね。
転職以外で策があるとすれば、社内で評価をもらって単価を上げること
転職以外に単位相場を上げる方法は、社内で評価をもらうこと。…でもこれで給料を上げるのは転職よりも難しいんです。
社内で評価をもらって、単価の高い開発系の現場に配属させてもらいたいと考えてる。
最終的には今より年収が増える、努力で年収を増やしやすい環境に移れれば良いよね。
今の環境で頑張って単価の高い現場に回してもらい給料を上げる方法ですね。
それも一つの手です。しかし、デメリットもあります。
そのデメリットについて解説します。
まず、今の環境で頑張って単価の高い現場に回してもらうなら、
「目標設定&達成」という形でSES自身の活躍を見える化し、評価アップにつなげる必要があります。
例えば…
SESが目標を設定し達成できたとします。
そうすると自社（あなたの所属会社）が常駐先に対して単価アップの営業をかけるわけです。
目標達成を営業材料に単価アップの交渉をしてくれるというわけですね。
具体的には、
自社の営業が「○○（あなた）も御社（常駐先）で頑張っているので単価上げてもらえませんか？」と交渉するといった感じです。
いわば目標設定は営業ツールの一つですね。
しかし、この目標設定と達成がSESには鬼門。
日々ほぼルーティンワークで、さらに業務はスキルにならない雑用がメインです。
目標設定といわれても何をどう立てればよいか見当がつかないですね…
ですので、SESが特筆すべき成果を上げることは難しいです。
単価の高い現場に行くために評価アップを狙っても、スキルアップできないSESでは大変なことなんですね。
以上のことから、給料が高い会社に転職するのが一番手っ取り早く時間を無駄にしない方法なのです。
また、残念なことに
そもそも単価アップしたからといって、給料に反映されるとは限らないんです。
次にSさんの体験談を見てみましょう。
頑張って単価をあげたのに給料が上がらなかった事例
単価が上がるように頑張っても、会社が給料に反映してくれないことはよくあります。
４次受けのSESから頑張って２次受けのSESになったのに、会社が給料に反映してくれなかった体験談をご紹介します。
Sさん、お願いします。
こんにちは。４次受けのSESをやっていました、Sです。
モチベーションを持って仕事をしていたため、自分で言うのもなんですが、現場での仕事もそつなくこなしていました。
ふむふむ。
現場に対して自社の会社の人を採用させるように営業活動もして、４人配属させたりもしました。
すごいですね！
その結果、現場での評価が１次受けの人に認められて、４次受けから２次受けのSESにポジション変更してもらえました。
中抜きが減るってことですね。当然給料に変化はありましたよね！？
それが…手取り14万から16万円に変わっただけです。
中抜きでマージンが減ったはずなのに、反映が少なすぎる…
１次受けの人からもこれで給料が上がりますね！なんて言われて期待しちゃってました…。
蓋をあけてみたら給料アップは微々たるもの。中抜きが減った分の割合と比べても少なかったです。
期待を完全に裏切られましたね…
ええ。会社への不信感から転職を考えるようになりました。
４次受けから２次受けに変わったので、本来であればマージンがかからない分、給料にも大きく反映されていいはず。
しかし、Sさんの場合はたった２万円増えただけ。頑張った功績に比べて給料が少なすぎます。
会社はこういう理不尽なことを普通にします。汚いですね。
SESへの搾取反対！
こういったように、
単価が上がっても給料は上がらないことがあるのです。
もし、身の回りでそういったことがあるなら、その会社はブラック確定です。今すぐ転職しましょう。
転職エージェントに頼れば、転職活動は難しくない
SES以外の求人の探し方とかはあるの？
求人を見ても派遣型正社員とか客先常駐とかそんなのばかり…
そういう会社を検索で排除出来ないのかな？
転職サイトで自力で求人を探すのは大変ですよね。
そんな時は転職エージェントで相談すれば、希望に沿った求人結果を教えてくれますよ。
先ほども紹介しましたが、転職エージェントでは求人紹介をしてくれるのはもちろん、
- 転職相談
- 書類添削
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ちなみに、私が100社以上の中から厳選してITエンジニアに一番おすすめだと思うのは「レバテックキャリア」です。
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口コミ評判などが気になる方は以下の記事を参考にしてくださいね！
【レバテックキャリアの評判】口コミ・サービス内容・利用の流れを紹介
そもそもSESの単価相場はどのくらい？
SESの単価相場は平均55～65万円ほどです。
なお、スキル別の単価相場を一覧でまとめました。
一般的なSES企業である、3次請～4次請の会社を想定しています。
| レベル | SES単価（月） |
| 平均 | 55万～65万円 |
| テスター | 30万～45万円 |
| PG初級 | 35万～50万円 |
| PG上級 | 45万～60万円 |
| SE初級 | 50万～80万円 |
| SE上級 | 60万～100万円 |
| リーダー | 70万～120万円 |
参照：厚生労働省-平成30年度労働者派遣事業報告書の集計結果
ちなみに、同じPGでもSES企業と元請Sierだと単価は全然違います。
なお、
自社に自分の契約単価を聞いて教えてくれなかったら、搾取されている可能性大です。中間に２社や３社入っているなどは論外です。
もし搾取されているかもと思ったら転職を考えた方が良いです。
具体的に単価を左右するのは「スキル」と「経験」の2つの観点があります。
基本的に「エンジニアに設定された単価」の金額を左右するのは、本人にどのようなスキルがあるかです。
SES企業はエンジニアからスキルシートの提出を受けていますので、
このスキルシートをもとに「〇〇ができる人は月額50万円」「△△ができる人は月額70万円」などと細かくエンジニアを分類しています。
SESのマージン率の相場は『平均37.7%』
SESのマージン率の相場は37.7%です。
| 月額給料 | 契約単価 | マージン |
| 25万円 | 40万円 | 15万円 |
| 30万円 | 50万円 | 19万円 |
| 38万円 | 60万円 | 23万円 |
| 45万円 | 70万円 | 26万円 |
| 50万円 | 80万円 | 30万円 |
参照：厚生労働省-平成30年度労働者派遣事業報告書の集計結果
月々の給料が「25万円（年俸制）」の場合、1ヵ月の契約単価は「40万円」ほどで、会社に取られるマージンは「15万円」くらいの計算ですね。
正直、賞与（ボーナス）が出る会社だと、月々の給料はもっと少なくなる可能性があります。
自分の会社の場合、マージン50％くらいだと予想しています。
『収入の半分は会社にいれないといけない』って言われましたしね。
スキルや案件によってマージン率は20%～60%と違いはありますが、会社の方針でエンジニアへの還元率は変わります。
所属会社で単価やマージンは変わるので、「仕事の割に給料安くない…？」と思ったら転職すべきです。
上流工程の仕事(自社開発や直請け)に携わるためにはどんな努力をするべきか？
客先常駐（SES）エンジニアは、ルーチンワークや単純作業に携われる機会は多くあっても、要件定義や設計といった上流工程から携われることはあまりありません。
そのため、どんなに向上心があって、勉強熱心なエンジニアであっても、簡単な作業ばかりを任されていては、実務経験を伴ったスキルアップができません。
またたとえ努力をしたとしても、それが正当に評価されないと意味がありません。
客先常駐（SES）エンジニアのキャリアの壁として、評価の非正当性が問題としてあげられます。
客先常駐（SES）エンジニアが技術力を正当に評価されない原因には、明確な評価基準がない点があります。
そもそも評価者が常駐先の現場にいないため、評価制度によっては、技術力や業務実績、顧客評価などの定性的な指標では評価されにくく、勤続年数など定量的で自身の努力ではコントロールしにくい指標で評価されることも珍しくありません。
結論としては、下流のSESのままでは、上流工程に行くためのスキルを上げる機会を作ることは難しく、
たとえスキルを上げたとしても、それを正当に評価してもらえる土壌が出来上がっていないということです。
【まとめ】SESの「単価相場」と「給料」は、会社で変わる！会社は自分で選ぼう！
以上、SESが自分の単価を知ることは可能なのかについてや、
SESが「単価」と「給料」を上げる方法について紹介しました。
SESで今の現場にいたまま給料を上げるのがどれだけ大変なことかお分かりいただけたかと思います。
結論としては、今よりも給料を上げるには、会社を変えるほかありません。
転職は早い方が、有利です。
そのまま会社に居続けることも選択肢としてありますが、
もし少しでも給料に不満を持っているなら、
会社を変えてしまうのが得策です。
そのために、転職エージェントではあなたが相談してくれるのを待っています。しかも無料で。
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